歯の治療や抜歯後の過ごし方とは?
歯の治療や抜歯をした後はどのように過ごせばよいのか悩むこともあります。一般的な歯の治療であれば、普段通り過ごしていただいても問題ありません。
ただし、出血や腫れを伴う可能性がある抜歯やインプラントなどの外科手術が必要な治療の後は注意が必要です。
今回は、抜歯や外科処置などの治療後の注意点や歯磨きの方法を解説します。
■ 歯の治療や抜歯後の自宅での過ごし方
歯ぐきを切開して行う歯周病治療や、顎の骨を削るインプラント治療などの外科処置が必要になる治療や歯ぐきからの出血を伴う抜歯の後は、注意して過ごさなくてはなりません。
もちろん、歯科医院でしっかりと止血を行い、身体の状態も健康であると先生が判断した場合に帰宅するため、患者さんは安心して帰宅ができます。
ここからは、ご自宅での過ごし方をみてみましょう。
・処方された薬の服用
出血や腫れを伴う可能性がある治療の場合は、抗生剤や痛み止めなどが処方されることがほとんどです。歯科医師の指示にしたがい処方された薬は服用しましょう。
自己判断で薬の服用を中止すると、細菌感染のリスクが再発のリスクが高まります。
・治療部位に触れない
治療した部分が気になり、舌や指で触りたくなることもあるでしょう。ただし、治療後すぐに何度も触れて刺激を与えると腫れや出血の原因になります。
特に抜歯した後の傷口は血餅ができてくるため、剥がさないように気を付けましょう。
・安静に過ごす
抜歯や外科処置による治療の後は、激しい運動や入浴はできれば避ける方が望ましいです。激しい運動や入浴は血行が促進されるため、出血するリスクが高まります。
治療の後は、大切な予定を入れずにご自宅で安静にしましょう。
・刺激物や硬いものを避ける
抜歯や外科処置をした後も、麻酔がきれたら食事を摂ることができます。
ただし、辛いものや熱いものなど治療部位に刺激が伝わりやすいメニューは避けるのが無難です。
■ 歯磨きの方法
抜歯や外科処置を行った後も歯磨きはできます。出血を恐れて歯磨きを怠る方が他の歯のむし歯や歯周病のリスクを高めることになりますので、適切な方法で歯磨きは続けましょう。
・患部に歯ブラシを当てない
抜歯した部位には、穴ができるため食べかすが詰まりやすくなります。
そこが気になり、いつもよりもごしごし磨きたくなるかもしれませんが、歯ブラシや歯間ブラシなどで抜歯窩(穴)を触るのはやめましょう。大切なのは血餅をとらないようにすることです。
尚、他の歯は普段通りに歯磨きをきちんとするようにしましょう。
・うがいはやさしく
食べかすが詰まるのが気になり、うがいを頻繁にしたくなることもあるでしょう。
しかし、うがいばかり行うとドライソケットになるリスクが高まります。
ドライソケットとは血餅が剥がれて穴が塞がらずに顎の骨が露出してしまう状態です。こうなると痛みや口臭が強くなりますので、抜歯後も歯科医院に定期的に通院してしっかり検診してもらうと安心です。