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悪い歯並びとは?

悪い歯並びとは?

「少し前歯がガタガタしているけれど、これってどんな歯並びなの?」と気になる方も少なくありません。
悪い歯並びにはさまざまな種類があり、原因もそれぞれです。
今回は、悪い歯並び(不正咬合)の種類と原因を解説します。



■ 不正咬合の種類
歯科では、悪い歯並びのことを不正咬合(ふせいこうごう)と呼びます。まずは、不正咬合の種類をみてみましょう。

1.上顎前突
上の歯が唇側に傾斜している、上の顎が大きく成長しすぎている状態を上顎前突といいます。一般的には、出っ歯と呼ばれることが多く、前歯が出ている見た目が気になる方も少なくありません。

2.下顎前突
下の歯が上の歯よりも唇側に出ている、下の顎自体が大きく成長しすぎている状態を下顎前突といいます。一般的には、受け口やしゃくれと呼ばれることが多いです。

3.叢生(そうせい)
叢生は、歯が重なり合って生えたり、歯が生える位置が凸凹している状態をいいます。日本人の不正咬合の中では、一番多いとわかっており、八重歯もこれに含まれます。

4.空隙歯列
空隙歯列は、歯と歯の間に隙間があるように生えている状態をいいます。すべての歯の間に隙間がある状態だけではなく、中心の前歯だけに隙間が空いている「正中離開(せいちゅうりかい)」も空隙歯列に含まれます。

5.過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合は、下の歯に上の歯が3分の2以上覆いかぶさっている状態のことです。3分の1くらい覆いかぶさっている状態が通常なのですが、奥歯のかみ合わせなどが原因で前歯のかみ合わせも乱れてしまうのです。

6.開咬
開咬は、奥歯でかみ合わせた時に、前歯がしっかり噛めずに上下の歯に隙間ができる状態です。空気が漏れやすくなり滑舌が悪くなったり、食事に悪影響を及ぼします。

悪い歯並びとは?

■ 歯並びが悪くなる原因
歯並びが悪くなる原因は、「遺伝」「後天的な理由」の大きく分けて2つあります。

1.遺伝
歯並びは2割程度が遺伝により決まります。両親の歯や顎の大きさや形が似ることで、結果的に歯並びが似るのです。
歯が小さくて顎が大きければ空隙歯列になり、歯が大きく顎が小さければ叢生や上顎前突、下顎前突などになりやすい傾向にあります。

2.後天的な理由
歯並びが整っていたのに、徐々に乱れてきた…という方は後天的な理由かもしれません。
・むし歯
・親知らず
・癖
・生活習慣の乱れ
などが歯並びを悪くする原因になります。

特に、指しゃぶりや舌を出す癖などがある方は早めに改善しておくとよいでしょう。
また、よい姿勢でしっかり噛むことで健全な顎の成長を促し、よい歯並びをめざせますよ。



■ 歯並びが悪いと感じたら矯正歯科へ
よい歯並びというのは、歯並びの見た目だけではなく上下のかみ合わせがしっかり整っている状態です。見た目が気になる方や食事がしにくい方は、不正咬合の可能性があります。

悪い歯並びは、放置しておいても自然に改善することはほとんどありません。治療が必要か、どんな歯並びなのかなど把握するためにも矯正歯科で相談しましょう。

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