むし歯治療を中断すると起こりうるトラブル5選
「一度予約をキャンセルして以来、むし歯の治療を中断している」という方はいらっしゃいませんか?
行かなくてはいけないとは思っていても、なかなか再来院のタイミングが掴めないこともありますよね。しかし、そのまま中断することでトラブルを起こしてしまう可能性も十分にあります。
ここでは、むし歯治療を中断することによって起こりうるトラブルをみていきましょう。
1.治療が長期化してしまう
痛みがなくなったからといって、仮の詰め物や仮の蓋で放置することはおすすめできません。
完成品ではなく仮の状態で置いておくと、むし歯の再発や進行のリスクが高くなってしまいます。再治療となると詰め物や被せ物も新しく作り直すことになりますし、治療が長期化しやすいといえるでしょう。
2.歯の寿命が短くなる
治療を中断している歯は、完了している歯と比べるとむし歯になりやすい状態です。中断している期間にむし歯になると、治療のために再度削る必要があります。
再治療を繰り返していくと、歯はどんどんと削られ、結果として歯の寿命は短くなってしまいます。
3.治療コストが高くなる
治療期間が長くなるほど、かかるコストも高くなっていきます。予定通り治療が完了していれば必要のなかった再治療などにも、もちろん費用がかかります。
時間も費用も、治療が長期化すればするほどかかってしまうので、注意しましょう。
4.他の歯に悪影響を与える
治療途中の歯があると、その周りの歯にも影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
例えば、治療途中で歯の間に隙間ができている場合、その隙間に細菌が溜まることで隣の歯がむし歯になることもあります。また、隙間に合わせて歯が移動してしまうこともあるため、噛み合わせが変わってきたりすることもあります。
5.全身疾患に繋がる
むし歯の治療を終わらせて、お口の中の細菌を減らしておくことは、全身の健康のためにも大切なことです。
むし歯の細菌が全身に引き起こす可能性がある疾患はさまざまで、心内膜炎や脳梗塞といった大きな疾患の原因となる場合もあります。
■ 治療中のむし歯は放置しないようにしましょう
途中まで治療しているからといって、治療前よりも安心できるか、というとそうとも限りません。むし歯の治療は、一旦終了するまではできるだけ続けて受診することをおすすめします。
逆に、長期的に通院が難しくなる場合は、先に歯科医院に相談しておくと安心です。